玄関を開けると、猫がトコトコと近づいてきて――「ガリガリッ」と爪をとぎ始めます。 じつはこの行動、猫にとっての“おかえりの儀式”なのです。 そこで今回は、その理由と気持ちを短くまとめて紹介します。
1. 猫にとって「帰宅=仲間が狩りから戻った」サイン
まず、猫は人間を「同じ群れの仲間」と見ています。 つまり、あなたが外に出るときは“狩りに行った”と感じているのです。 そして、帰宅すると「獲物を持って帰ってきた」と思います。 この瞬間、猫は小さな“ハンティングの成功”を感じています。
そのため、猫は嬉しさや安心感を爪とぎで表します。 「おかえり」「よくやったね」という気持ちを、ガリガリッと全身で伝えているのです。 さらに、もし帰宅直後に猫が爪をとぎ始めたら、 そのタイミングで少し餌をあげてみましょう。
猫は「狩りが成功した → ごほうびをもらえた」と理解します。 その結果、あなたへの信頼と喜びがより深まります。 たとえば、小さじ1杯のフードでも十分です。 それだけで猫は“仲間との分かち合い”という幸せを感じられます。
2. 爪とぎは“再スタート”の合図
一方で、爪とぎにはストレッチやにおい付けの意味もあります。 あなたが外の匂いをまとって帰ってくると、猫はすぐに反応します。 そこで、自分の匂いをもう一度家の中に残し、「ここは私たちの家」と再確認するのです。
さらに、爪とぎはリラックスの動作でもあります。 体を伸ばしながら緊張を解き、安心を取り戻しています。 そして、そのあとは「さあ、また一緒に過ごそうね」という気持ちに切り替わります。
3. まとめ|猫の「おかえり」はガリガリで伝わる
このように、猫が飼い主の帰宅後に爪をとぐのは、 「安心した」「うれしい」「仲間が帰ってきた」という気持ちの表れです。 そこで少しごはんをあげたり、やさしく声をかけたりすると、 猫の心はさらに穏やかになります。
今日の“ガリガリッ”は、猫からの「おかえりなさい」のメッセージ。 だからこそ、その小さな儀式を笑顔で受け止めてあげましょう。
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